あっとほーむ 直送版
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緑寿園文化祭
ご利用者の皆様、ボランティアの皆様のご協力により今回もいろいろな個性あふれる作品が出来上がりました。地域の皆様との交流を深める機会として文化祭の多数のご来園を心よりお待ち申し上げております。 緑寿園文化祭実行委員長 小林洋一
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平成19年11月号
緑寿園文化祭  訪問歯科診療  口腔ケア
※あっとほーむ直送版では発行当時のままに配信しているため、
 一部に古い情報が使用されておりますことを予めご理解いただきますようお願い申し上げます。


文化祭テーマ「私の尊厳」 阿和嘉男
この時代になって、改めて人の尊厳について考えるようになってきました。長い時間の人生の中には心の底から「ありがとう」といいたかったときがあります。素直に気持ちを込めて「ありがとうございます」。私がわたくしであること、これまで私がこだわりをもって大切にしてきたこと、どんな状況になっても持ちつづけた私の気概・私の誇り。「私の尊厳」をわかって頂いた時。
人間の尊厳が踏みにじられてきた歴史から人類が知らされてきた事実の多くはかすかな光明の中に動く人の光彩を見出すようなことのように思えます。社会の動きの中でも、人生50年の時代から人生80年に変わったといわれ、その意味さえも理解されずに、何等の変化もなく受け入れられるのは不思議なものです。
私達は、「人間の尊厳」を問うことの出来る自分の人生であり、私の尊厳をもってこの人生の日々を生きたいと願っています。私の尊厳を表現し、多くの皆様と語り合う時間をこの文化祭を通じて持ちたいと願っています。

絵を描くことから見えてきた「私の尊厳」 緑寿園 絵画療法講師 岩瀬静
photo 広辞苑に尊厳とは「尊くて、おかすことのできないこと」とありました。緑寿園の絵画を利用されている皆様の一人一人の尊厳は守られているのでしょうか?二つの観点からお伝えしたいと思います。
初めに絵を描くことの意義についてですが、絵画療法的に考えますと、絵を描くことはそれだけで自己療法と言われています。また完成した作品のよっても満足や達成感が得られ、多くの人にも認めてもらえるので、「私にはまだ充分力がある」と希望や自信をもつことが出来ます。
次の効果はこのような言葉によっても明らかです。

★絵を追求するため寿命が長く★孤独感が絵によって充足した★家でも絵について考える★少し疲れるが全力投球の場★最高の贅沢・・・。★

このように絵を描く行為によって、自分の存在を確認し、更に進歩したいと希望をもつことができる。これこそ、「私の尊厳」の場と言えるのではないかと思います。

絵との出逢い  ケアセンター利用者 山田栄 様
絵との出逢いは、或る時病院で見た、素人の方が描いた風景画でした。
それは、畑に木が3本立っている景色が描かれている絵で、大変ステキなものでした。
特に、木のまっすぐ高く伸びた形とか、緑の色の描き具合が、非常に良いと思ったのです。
風景画や自然が好きで、描く時は画集を見て好きな風景画を選びそれを描いていますが、なかなか上手く描けません。
一枚一枚時間がかかり、先に進まないので、余り深く考えないようにして、その物ズバリ集中して描くようにしていきます。
これが私流です。ご免遊ばせ。

山田さんは自分の直感を素直に表現され、独自のオリジナルな世界を絵に展開し、多くの仲間からも認められる素晴らしい力の持ち主です。  絵画講師 岩瀬




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