あっとほーむ 直送版
交流ひろばに戻りますあっとほーむのバックナンバーはこちら
line line line
今年も敬老祭でみなさまのご長寿をお祝いいたします。長い歳月を生き抜いてこられたという事は、それだけでも本当にすごい事。時代をこえて、いのちをつないでいく事のすばらしさをつくづく感じます。皆さまのますますのご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。
支援センター室長 井手知子
line
line line
平成21年9月号
  みんなの声
※あっとほーむ直送版では発行当時のままに配信しているため、
 一部に古い情報が使用されておりますことを予めご理解いただきますようお願い申し上げます。
敬老の日を迎え心よりお祝い申し上げます 緑寿園施設長 阿 壽子
敬老の日、皆様の長寿をこころからお喜び申し上げます。緑寿園には五名の上寿(百歳以上)の方がいらっしゃいます。デイサービスにも上寿の方一名がお元気に通われています。そして、緑寿園をご利用くださる多くの方、お一人おひとりそれぞれが、異なる想いで戦争を体験され、戦後の混乱の時代を乗り越え、私共あとに続く者へ道を創り、今日のこの時を共にしています。その時々に口ずさんだ歌に心を寄せ、今日も緑寿園の「みどりの広場」ではグランドピアノの伴奏に合わせ「ひまわり広場」ではエレクトーンに合わせ歌声が弾みます。穏やかな、やさしい時間が流れています。
年金、医療、福祉への将来の展望を持てず、社会福祉事業の個々の活動努力のみに期待し疲弊する社会情勢です。緑寿園は昭和五十年開設以来、地域行政・住民の方々の理解と支えにより事業を組み立て実践してまいりました。これからも、創意、工夫、そして知恵を絞り、お互い敬い丁寧な仕事をしてまいります。
百歳を迎えて思うこと 緑寿園ご利用者 三好キヨ様
今年九月二十三日に百歳を迎えます。幼い頃は体が弱く、こんなに長生きするとは思ってもいませんでした。八十六歳で緑寿園に入所し、いつでも周りに人がいて安心して生活できること、そして清潔を維持できること、食事に気をつかってくださることなどが今は一番の健康の秘訣だと思っています。
平成十七、十八年と大きな病気を二つしました。一つは自分で発見しました。今でも毎日、新聞を読みテレビも見ます。年を重ねても知識を頭に入れていくと自分の病気自分で見つけられるのだな、とその時に感じました。年を取ると良いことばかりではありませんがこのまま穏やかな生活を続けていければと思います。
若い時、母を介護しました。何も知識がなかったために母を困らせたようです。緑寿園に入所してから、職員の方の介護を見て、「あの時こうすればよかったのか」と思うことがたくさんありました。これから家族を介護する方々には少しで良いから介護の知識を知ってほしいと思います。
「心に残る思い出の歌」支援センター室 佐藤 治
早いもので私が緑寿園で働かせていただいてから十三年がたちました。
この十三年間で沢山の方とすばらしい出会いを経験させていただいています。その中の思い出を少しだけ書かせていただきたいと思います。
出会いの中で一番印象に残っているのは、昔の歌をたくさん教えていただいたことです。一番最初に教えていただいたのは「朧月夜」です。朧月夜を教えてくれた方は、認知症の方でした。車椅子からベッドへ移る時等、とても緊張して怖がってしまい、ものすごい力で何かにつかまるとなかなか離してくれませんでした。しかし、大好きな「朧月夜」を一緒に歌うと緊張がほぐれ、安心して移ることが出来ました。
もうひとつ印象に残っている歌は「梅干の歌」です。戦友の替え歌で、梅干が出来るまでが歌詞になっています。この歌を教えてくれた方も認知症の方で、私自身その方によく怒られた思い出があります。しかし、一緒にこの歌を歌うと、怒っていたことを忘れて、笑顔がもどり、楽しく過ごすことが出来ました。
ご利用者の皆様には十三年間で歌を含め、沢山の宝物を頂いてきました。これからも少しでも皆様に恩返しが出来るように、頑張っていきたいと思います。自分の思い出を、敬老のお祝いと代えさせていただきます。


  みんなの声

このページのトップに戻る