あっとほーむ 直送版
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ありがとうに感謝を込めて
この一年、ご利用者様と幾つもの別れがありました。しかし、私達の心の中にはいつまでもお元気にしておられます。日常生活の忙しさで流されていても、ご供養の度に心の中で再開しお話をします。そして明日への活力を頂いているのです。
生活改発室 室長  梶川夕希子
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平成19年7月号
みんなの声  暑い夏をのりきるために  2006年度会計報告
※あっとほーむ直送版では発行当時のままに配信しているため、
 一部に古い情報が使用されておりますことを予めご理解いただきますようお願い申し上げます。


平成19年度 供養祭を迎えて
緑寿園をご利用いただき長い一生涯を閉じられた方々は、光となってご家族の皆様だけでなく緑寿園をも導き見譲ってくださっているのではないか、そのように感じます。供養祭は、今年新盆を迎えられるご利用者のご家族と共に亡くなられたお一人おひとりを想い、ご冥福をお祈りさせていただきます。
御導師によるお一人おひとりのお名前を読み上げのときには、不思議と縁のある皆様の大きな魂が動き出し、楽しそうに語らいの声が聞こえてきます。明治・大正・昭和・平成と時代が大きく動いてきましたが、本当によく長く生きてこれました。私の一生涯は、私だけのものではなくて、これまでも、これからも多くの縁有る方々と共にあることを実感します。幸いに、一人きりではなくて、思って大切にしてくださる方々とともに過ごすことの出来た日々が、供養祭に集まってくださった皆様の満足された表情となっています。佳い日を共に過ごした皆様とこの日を迎えられてゆっくりとします。

その人らしく 生活改発室 フロアリーダー 佐藤善之
緑寿園では多くのご利用者の方々に、毎日安心、安全にお過ごし頂けるように丁寧なサービスを心がけています。日々の生活の中で楽しみを見つけながら、園で最期を迎えるまで、様々な取り組みをし、“看取り”を実践しております。
園では、徐々にお体の具合がすぐれなくなっていく場合の取り組みとして、食種をご利用者の状況にあわせた形状に変更し、召し上がる量が少なくなってきた場合は、高カロリー食を食事以外の時間に差し上げるなどの工夫をしています。ご利用者に苦痛のない穏やかな生活を送っていただくために、精神的支えとしてご家族にもご協力していただき、面会時は、お部屋をご用意し、最期のその時にまでご一緒にいられるような配慮もいたしております。
実際に終末期に向かわれるご利用者のお姿には様々な事柄が起こりえるもので、ゆっくりとその人生を終える方、突然の最期を迎える方、ご病気などで緊急性の高い状況ゆえに病院へ搬送され、その後お亡くなりになってしまわれる場合もあります。
ご家族も、いざ終末期を迎えてそれまでの思いが変化してきている事もあります。その都度確認しながら思いを受け止め、終末期におられるご利用者の尊厳を守り、「その人らしく」最期の時を迎えられるようにスタッフがご協力させていただいております。

いのちのつながり 三浦正信
朝、犬と散歩していると、つい犬の目線になり、草や土を見つめることが多いです。そこにもたくさんのいのちが在ります。人間だけがいのちではありません。この私といういのちもまた、足元の草や土や虫たちとともに在るのです。いのちの大いなる「いとなみ」なのです。空を見上げると青く果てしない広がりを雲が行きます。雲もまたいのちのように思えてきます。刻々と姿を変えて流れていきます。ふと、遠くになくなった母と父の姿を想う時、なんとも一瞬、切なく涙がこぼれます。
そういえば、空という字は・・・・むなしいとも表します。私たちはというと、この現実の四苦八苦(苦とは生・老・病・死など思うようにならないことをいう)の世界で生きています。どうしたら安らかに生きられるのか・・。そんなときに、私はいのちのつながりをみつめます。父と母にはじまり四人の祖父母へ。そしてまたその父母へといのちの川をわたり遡ります。九百年ほど前には、先祖が億という数で私たちはつながるといいます。空を見ているといつの間にかありがたく心安らいでいました。「般若心経」で説く「空」という意味には、あらゆるいのちをつつみこむということだと思います。私たちは、たくさんのいのちを受け重ねて、今、私といういのちを生かされています。そして遥か前のいのちをも生きています。




みんなの声  暑い夏をのりきるために  2006年度会計報告

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