あっとほーむ 直送版
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昭和48年第三代理事長・第四理事長は福祉施設の先進国、北欧を視察。その結果、これからの老人福祉は施設介護だけでなく在宅福祉にも力を入れ、両者の均衡のとれた業務によって地域の福祉を確立させなければならないとの結論に達し、当時の近隣四市、都を説得して老人福祉センターを併設した特養を母体とした緑寿園の開設を昭和50年に導きました。当時の視点から先を予見しての大英断で、先人達の賢明なる先見の明が大いにあったことを痛感します。   副園長 小川茂 line
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平成18年4月号
  みんなの声 介護保険法改正
※あっとほーむ直送版では発行当時のままに配信しているため、
 一部に古い情報が使用されておりますことを予めご理解いただきますようお願い申し上げます。


あっとほーむ 緑寿園施設長 阿壽子
社会保障の不鮮明な変革の時代に、法を厳守し社会福祉を実践する事業を継続可能にする大きな力の根底には、幾世代をつないできた法人理念「誠の心」があります。それは緑寿園の様々な活動の場面で、ご利用者・ご家族・ボランティアの方々、地域の皆様と職員の日々感動・満足と繋がり実現しています。平成18年度においても緑寿園は、心を込めて食文化、生活文化をご利用者と共に大切にしてまいります。柳橋保育園のお散歩コースでもあり年長児大太鼓を披露する緑寿園の中庭には、梅・杏・桜・花梨が四季折々に花が咲き、実をつけます。大切にお世話して、毎年ご利用者と一緒に梅の実は酢と氷砂糖漬け「梅シロップ」、杏の実は種を取り出し甘酸っぱい「コンポート」、花梨は蜂蜜に漬け込み、3時のお茶に舌鼓・・・。自分達で作ったものは格別の味わいです。格別といえば「自家製らっきょう漬」はカレー献立の時に楽しみます。また、2月に仕込んで11月まで熟成を待って戴く「自家製味噌」は、北海道産の有機大豆をホクホクに茹でて皆でマッシュ、そして味噌玉にし、樽に叩き込みながら「美味しい味噌になれ・・・」と皆と掛け声をかけ造ります。公的介護保険制度では満足出来ない自由な生活活動の醍醐味をご利用者、ボランティアの方々と楽しみます。

緑寿園では、今までも個別ケアに取り組む活動を、様々な専門職が横断的に参加する委員会活動・連絡会で取り組んで参りました。「サービス基準検討会」「身体拘束廃止委員会」「褥瘡予防対策委員会」「ケアマネ連絡会」「療法士連絡会」「看護連絡会」などです。こうした活動が基本となり「サービス担当者会」においてもご利用者の意向を丁寧に伺いながら、そのご希望が実現するよう職員が協力し知恵を絞り一定のサイクルで見直しサービスを深めてまいりました。これからも施設サービスでは、医療機関との連携を更に深め安心して暮らしていただけるよう、通所サービスでは比較的お元気にお過ごしの方から認知症の方、終末期を迎える方も含めて、それぞれ自分らしい人生を過ごせるよう支援させていただきます。今年度も引き続き、高齢者を中心とした地域の福祉施設緑寿園の生み出す力を生かしていただき、住み慣れた地域での生活を営むお手伝いをさせていただきます。

緑寿園の在る地域が、皆様の「あっとほーむ」でありますように。

「栄養ケア・マネジメント」と食事の楽しみ

緑寿園では11月より「栄養ケア・マネジメント」が始まりました。「ケア」は世話や保護、介護。「マネジメント」は良い状態を維持する事の意。高齢者の日常的な営みである“食べる事”の意義を尊重し、適切なケアを提供しマネジメントしていこうとする試みです。一人ひとりのご利用者の栄養状態(体重や血液の性状を初めとする進退状況や食事摂取状況など)に応じて“栄養ケア計画”を作成し低栄養の予防、改善を図っていこうとする一連のプロセスです。ご本人の意欲など様々な要因が関係しているため、日常生活の中から取り組んでいく体制(多職種間での協働)がとても重要です。低栄養状態の予防改善を通じてご利用者の生活機能の維持、改善や尊厳ある自己実現に繋がる事を目的としています。

また緑寿園では、食事への工夫に心がけております。12月に園の前庭と中庭できれいに咲いたサフランの花から、摘み取り乾燥させたサフランを使用して、特養ご利用者、ケアセンターご利用者へパエリアをご用意させていただきました。
サフランは、地中海原産の秋に咲くアヤメ科の多年草で、クロッカスの仲間だそうです。淡い紫色の花なのですが、サフラン独自の香りと色は、この花の3本に枝分かれした雌しべを摘み取って乾燥させたものです。





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