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「笑顔の改発」
日々改まりゆくなかで、昨日までをいつくしむ微笑みと、明日に向けて発展していく満面の笑み。そんな暮らしづくりを眞心を込めてお手伝いいたします。
生活改発室 室長 梶川 夕希子
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平成15年11月号
通所介護のご紹介 高齢期をゆたかに過ごすために 自衛消防訓練審査会 緑寿園 堂々敢闘賞!
※あっとほーむ直送版では発行当時のままに配信しているため、
 一部に古い情報が使用されておりますことを予めご理解いただきますようお願い申し上げます。



高齢期をゆたかに過ごすために
去る9月4日(木)緑寿園ひまわり広場にて『介護の費用はいくらかかるの?』と題した介護教室を開催いたしました。当日は武蔵野大学教授でもある阿和嘉男園長を講師に、地域に押すまいの20名の皆様がご参加されました。今回はこの介護教室の内容をもとに、『高齢期をゆたかに過ごすためにはどうしたらよいか』を、経済面=お金という視点から考えてみたいと思います。


高齢期の生活、何が不安?
東京都生活文化局がおこなった都民調査によると、多くの皆さんが以下のような経済面に関わる不安を抱えているようです。
・公的年金が期待通りに受け取れるだろうか? 61.2%
・物価上昇や医療費の増加で収入や蓄えが目減りするのではないか? 51.7%
・働くことができなくなる不安 25.8%
・退職金など期待通りに受け取れるだろうか? 16.2%
・高齢などにより判断力が落ちた時に財産管理をどうするか?  7.5%

高齢者世帯の所得の65%以上を、『公的年金、恩給』がしめている今、公的年金が受け取れるかどうかという不安は、老後の生活全体を揺るがす大きな問題です。


なぜ高齢期の生活設計が必要なのか?
みなさんすでにご存知のように、日本は世界有数の長寿国です。これは大変喜ばしいことなのですが、一方で人生50年、60年だった頃には考えられなかった問題もでてきています。そのひとつが第2の人生が長くなったことです。大正9年頃は55歳で定年退職し、無くなるまでの期間が約6年でした。現在は60歳で定年を迎えても平均17.2年の第2の人生といわれる期間があるのです。また昔の大家族と違い、今は1家族の平均人数は2.34人しかいません。家族大勢で高齢者を支えるということが難しくなってしまったのです。
ほかにも雇用関係の変化などさまざまな理由から、ゆとりのある充実した高齢期を過ごすことは案外難しいこととなってきているのです。漠然とした不安を抱いているよりも、早くからしっかりとした備えをして『充実した第2の人生』に向けて、前向きに取り組んでいきたいものです。


「高齢期の生活設計」何からはじめればいいの?
生活設計=お金の収入と考える方が多いのではないでしょうか?
もちろん、お金のことも大切ですが、それが全てではありません。生活設計のポイントを考えてみましょう。

  • 『生き方=人生設計』そのものを考えること
    誰と、どこで、どのように暮らすかという生活の全体像を考えることが必要です。
    それにあわせて経済的な設計を考えていきましょう。

  • 『公的年金の見込み額を知る』こと
    自分がどれくらいの年金をもらえるか知らないままでは生活設計はできません。
    公的年金見込み額については地域を管轄している社会保険事務所で確認することが出来ます。
    社会保険庁のホームページ(http://www.sia.go.jp/) の年金Q&Aも公的年金についての基礎を知るうえで参考になると思います。

  • 『健康と生きがい』も大切なポイント
    経済面と同時に基盤になることが『健康と生きがい』です。日ごろから自分の健康状態について知り病気を予防していくことが大事です。また、社会参加につながる生きがいを持つことが心身の健康に役立ち、高齢期をゆたかに過ごすための基礎作りとなります。


今回のまとめ
第2の人生について考えると、『健康面でも経済面でも不安』と答える方が多いようです。
確かにテレビや新聞を見ると終身雇用も年功序列の賃金体制も崩れつつあり、公的年金制度についても不安な要素ばかりが取り上げられています。『高齢期をゆたかに過ごす』なんて無理ではないかと思われる方が多いのも仕方無いかと思います。
でも考え方を変えれば第2の人生といわれる高齢期は、若い頃になかった時間や心のゆとりを得られる時期でもあります。今までできなかったことに取り組んだり、新しい楽しみを見つけたりと、現役時代以上にいきいきと過ごしている方も大勢いらっしゃいます。
今回の特集が自分の人生設計、生活設計について考えるきっかけになれば幸いです。
『高齢期をゆたかに過ごすために』、頑張りましょう!




通所介護のご紹介 高齢期をゆたかに過ごすために 自衛消防訓練審査会 緑寿園 堂々敢闘賞!

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