早いもので今年も緑寿園ゆかりのお年寄のこの一年の間に亡くなられた方々のご供養をさせていただく供養祭が7月5日(土)に執り行われることになりました。明治・大正・昭和いづれも激動と戦乱とそして多くの犠牲の中での平和を迎えられ、苦難の道を歩みながら人生を全うされたお年寄の方々の「今将頂礼」とお祈りをしたい。(副園長 小川 茂)
※あっとほーむ直送版では発行当時のままに配信しているため、
一部に古い情報が使用されておりますことを予めご理解いただきますようお願い申し上げます。
1.かたよりのない食事
「粗食長寿説」は誤り
肉や油類をさけ野菜中心のあっさりした食事はむしろ老化を促進します。
肉類や魚介類、卵などの動物性たんぱく質も不足しないように、毎日まんべんなくいろいろな食品をとることが、老化を抑制します。それには、なんでも食べられるように、よく噛める自歯、義歯が大切です。
2.体力
「足・腰を鍛えて歩行能力を高めよう」
体力には、筋力、バランス、柔軟性、心肺機能等がありますが、高齢者にとって最も必要な体力は歩行能力です。自立した生活をしていく上でも大切な、歩行能力を維持していくためには、足腰を強くしておくことが大切です。
3.社会参加
「閉じこもりにならないように」
人とのつながりを大切にし、積極的に外出して交流して、いろいろなものに興味をもち刺激を受けたり、与えたり、会話を楽しんだり、社会とのかかわりをもつことで、心身の老化は抑制されます。
筋力トレ−ニングは、若者だけでなく、高齢者の足腰の衰えを予防するのに有効です。
1.どんな方に有効か
虚弱高齢者、要介護高齢者
2.何を目的とするのか
体力の諸要素を包括的に高める
3.何をするのか
マシンによる筋力トレ−ニングが中心
4.期間は
1回90分を週2回、約3ヶ月間
5.具体的なトレ−ニングのポイントとなる筋肉
(1) 立ったり座ったりに必要な筋力アップ
水平に地面を足で押す動作をトレ−ニングする
(2) 足の前の筋力アップ
膝関節の伸展、屈曲をトレ−ニングする
(3) 片足でバランスをとるために必要な股関節の横の筋力アップ
股関節の外転・内転のトレ−ニング
(4) 上半身の筋力アップ、ボ−トこぎ運動で背筋が伸びるように
ボ−トこぎの動作で上背部をトレ−ニング
筋力向上トレ−ニングを行うと筋力は3割以上向上し、筋力の他、バランス能力、柔軟性、歩行能力など、体力の基盤となる要素が全般的に改善されます。また、身体機能が改善されると、精神面でも良い効果が認められます。膝や腰の痛みのある方は理学療法士等と相談して運動メニュ−を調整することが必要です。
1.血清アルブミン値が高い(タンパク質)
2.血清総コレステロ−ル値は高すぎず、低すぎず
3.足が丈夫である
4.主観的健康観がよい
5.短期の記憶力がよい
6.太りかたは中くらい
7.タバコは吸わない
8.お酒は飲み過ぎない
9.血圧は高すぎず、低すぎず
10.社会参加が活発である
「めざせ介護予防!」東京都老人総合研究所公開講座資料集より
緑寿園ケアセンターでは、小金井市の委託を受けて介護予防教室を行っています。高齢の方が、住んでいる地域で、できるだけ長く自立した生活を続けることが目的です。高齢者の方でも、適度な運動を行って体力をつけることで、寝たきりとなることを防ぐことができるのではないかと言われています。全国の自治体でも、高齢者が元気になって、介護を必要としなくても良いように、様々な取り組みをしています。そのような活動の一つとして、新たに介護予防教室を始めました。介護予防教室は3ヶ月間、毎週1回、小金井市内の公民館等を使って行っています。参加しているのは、小金井市在住の高齢者の方で、60歳代から80歳代まで、約20名いらっしゃいます。
介護予防教室では、参加者一人一人の、簡単な体力測定をすることから始めました。今は、一人一人の体力にあわせたメニューで、個別の訓練・指導や、グループ体操、筋力アップのトレーニング、ストレッチ体操、などを行っています。指導するのは、経験豊富な理学療法士や看護師です。「頑張りすぎないで、楽しく」をモットーに、楽しみながら運動をしています。参加者の方からも、「とても楽しい」と好評です。3ヶ月後には、体操の成果を測るため、もう一度体力測定を行います。
介護予防教室は、秋にも3ヶ月間、小金井市在住の高齢者の方を対象に行う予定です。新しい参加者の募集も予定しています。関心のある方は、緑寿園ケアセンター(0424-62-1206)までお問い合わせ下さい。