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本年度の文化祭テーマは「ずーっと私」です。・・・ずーっと青春・・・ずーっと息子・・・ずーっと親父・・・大切な時間、時代をそれぞれの家族、恩師、先輩、友人との交わりのなか日々を生きて「私は、ずーっと私です。」そして、それぞれの時空をすすんで、芯は「ずーっと私」、そして、今、緑寿園に集まっています。緑寿園の文化祭では一年間かけて作り上げた力作を、日々の暮らしの中の楽しい時間の一小間一小間をご覧下いただけます。
緑寿園の玄関から繋がる階段には「階段画廊」があり、三十枚を超える絵画が常時展示されています。私たちも階段の上り下りするその時々の心持ちで、フォーカスされる映像の響きが異なります。・・・エーこんなにも・・・深い緑の樹々・・・鮮やかな紅色に染まる稜線・・・悠々と浮かぶ白い雲・・・柔らかな頬・・・愛くるしい瞳・・・目に飛込んでくる感動はいつも新鮮です。
目を覆いたくなる現実を一つひとつカッと目を見開いて受け止めてきた時も、舞い上がりそうな幸せを一つ味わえた時も、かわらずに「ずーっと私」でいた一人ひとりの生命の意識をこの文化祭で確かめ合いたいと思います。 |
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皆さまの陶芸のお手伝いをしています。
陶芸の制作現場をご覧になり、私もやってみようかなと参加される方々も徐々に増えてきています。
初めて粘土を手にして「こんなことやったことがないからねぇ・・・できるかしら」そう云われる方が殆どです。全く知らなかったことを始めるのは、どんな仕事であれ、それは」不安というものです。
一方で作ってみていいかなと揺れる気持ちもあり、不安と期待を一つの袋に入れ足踏みをしている時は実に落ち着かないですね。
そこで、エイッと始めることが出来る適当なチャンスを作り、考え更に現実に向けて補助的役割をしてみたい。これが私の仕事の大きな部分です。
前記の、エイッ!から先は人により様々ですが殆どの方々から開放感を抱いている印象を受け取れることも、お手伝いの冥利尽きるというものです。
これから粘土で何か造ってみようと考えている方々へ、また今やっている人々へ、ラクーな気持ちで始められる情報を一つ。
現在のトーゲイ(ばかりでなく)もの造りの間口は果てしなく広がり、泥団子一つでも作品に成ることが出来ます。何故かはここでは割愛させていただきますが、とにかく何でもやれるぞ!とスキップしながら参加していただく事が良いと存じます。
今の「私」を後押ししてくれるのは「私」にも目もくれず遊んでいる「私」なのですから。 |
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「月日は百代の過客にして、行き交う年も又旅人也。」
松尾芭蕉の奥の細道の冒頭の言葉です。
生々流転をくりかえす現世の姿を旅にたとえ、永遠の時間と無限の空間との点の存在を詩人の視点で美しく表現しています。
二百余年以前の奥羽地方は道の國で、風景や文化にふれて、感動しながら旅をする芭蕉、この旅で不易流行の感覚を体得した姿。
「奥の細道」を皆様と読み味わい楽しみます。 |
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古典を旅する会
緑寿園・ケアセンターのご利用者を中心に、毎週火曜日に二十名くらいの方々が参加し、須永さんが古典を読み、解釈、説明を行いながら、古典の世界の道案内人となり、参加された皆様と一緒に様々な角度から古典を楽しむという会が「古典を旅する会」です。
最初は数名の方々の参加で始まったこの会も今では二十名を超える方が参加し、とても知的な活動として、また「古典を旅する会」を通じて、参加された皆様もお互いが親しみを持て、とても満足、と大好評です。 |